広東語で「番攤(ファンタン)」は中国南部の廣東・廣西省を起源とする独特なゲームです。
使用する用具が簡単なので最初はそら豆やビーズで行われていたようです。
当時は「番」という遊びだけが遊ばれていたので「番攤(ファンタン)」と呼ばれるようになりました。
近年では「番」だけでなく、「念、角、通、門、奇、偶」等の遊びも付け加えられ、華人を対象とした東南アジアのカジノにも広がりを見せています。
ゲーム説明
①ディーラーは山積みになったボタンにお椀を被せ、中のボタンをすくい取ります。
②ボタンを取ったら、お椀を山から引き離し、中のボタンが出てこないようにお椀を伏せたままにしておきます。
③その後ベットが開始されます。
・制限がないので、同時に複数個所にチップを置いてもかまいません。
④ベット終了後、ディーラーはお椀を開けて中のボタンを4個ずつヘラで区切って分けていきます。
ボタンを4個ずつ並べていくので、最後には1~4個のボタンが余ります。
⑤余った数はその回の結果となり、画面ではプレイヤーの勝敗を表示します。
配当
☆ 三門(サムホン)
ボタンを4で割った余りの数が1、2、3、4のうち、3つの数字いずれかが当たっていれば勝ちという賭け方です。
「1・2・3」「1・2・4」「1・3・4」「2・3・4」の4通りの選択肢があり、配当はいずれも1.3倍(4:3)になります。
☆ 丫攤(ヤータン)
ボタンを4で割った余りの数が 1、2、3、4のうち、2つの数字いずれかが当たっていれば勝ち。「n通」のnが当たれば負け。いずれにも該当しない数字が当たれば引き分けという賭け方です。
12通りの選択肢があり、配当はいずれも1.5倍(3:2)となります。
2・3(1通) 2・4(1通) 3・4(1通)
1・3(2通) 1・4(2通) 3・4(2通)
1・2(3通) 1・4(3通) 2・4(3通)
1・2(4通) 1・3(4通) 2・3(4通)
例)「2・3(1通)」に$10賭けていた場合、2か3であれば$15の勝ち、1であれば$10の負け、2であれば引き分けとなり$10が返金されます。
☆ 角(コック)
ボタンを4で割った余りの数が 1、2、3、4のうち、2つの数字いずれかが当たっていれば勝ちという賭け方です。
「1・2」「1・3」「1・4」「2・3」「2・4」「1・3」の6通りの選択肢があり、配当はいずれも2倍(1:1)になります。
☆ 念(ニム)
「x念y」となっているところのxの数字が当たれば勝ち、yの数字が当たると負け、それ以外の数字が当たれば引き分けという賭け方です。
12通りの選択肢があり、配当はいずれも3倍(2:1)になります。
1念2 1念3 1念4
2念1 2念3 2念4
3念1 3念2 3念4
4念1 4念2 4念3
例)「1念2」に$10賭けていた場合、1であれば$30の勝ち、2であれば$10の負け、3か4であれば引き分けとなり$10が返金されます。
☆ 番(ファン)
お椀の中に入っているボタンの数を4で割った余りを予想する賭け方です。
余りが0の場合は4として扱うため、選択肢は「1」「2」「3」「4」の4通りです。配当はいずれの場合も4倍(3:1)となります。
説明
ゲーム進行中に、ディーラーが誤ってお椀やボタンを落とした場合、当ラウンドは無効となり、賭け金を全額払い戻されます。